2006年(平成18年)10月1日に、皆様のお蔭をもちまして当地に施設を開設することができました。思い返しますと1998年(平成10年)頃から老人ホームを建設して、社会のお役にたちたいと考えておりました。

このことは祖母の影響が大きいと思います。祖母が昭和2年に上の橋のたもとの紙町に「先生ひとり、生徒ひとり」で裁縫教室を始めました。そして、婦女子が独りになっても生活できるように裁縫の技術を身に着けてもらいたいと、裁縫の女学校を開設しました。

社会のお役にたちたいという思いがあったと聞かされてきました。「初めに思いありき」という志を持つことの大切さを教えてくれた祖母の影響が大きかったと思います。

私もこれからの時代でお役にたてることは何だろうか、社会貢献について考えるようになりました。医学部のある大学が附属の病院を持つように、養成校が附属の施設を持つことがあってもいいのではないかと考えたりもしました。

少子高齢社会において老人ホームは必要とされるものであること、介護の担い手を養成する学校には実習施設がなければならないことから、老人ホームを建設してこれからの社会のお役に立ちたいという思いで、多くの方々のご理解とご協力を得て施設が開設いたしました。

「心」を大切に介護をしたいと考えました。 ひとりの人間としてどのような介護をしてもらいたいか…。自分の祖父母、父母であればどのように介護をしてもらいたいか…。施設で出会い介護を通してお互いの気持ちが通じ合い信頼を高めて、あなたの気持ちを大切にして、安全で安心して暮らせる施設を目指します。「あなたに逢えてありがとう」という感動をお互いに抱ける関係を継ぐんでいきながら、一日一日を大切にします。 そのために愛情を持って「心から介護」をすることです。介護する者が入居者の方々の「心」に寄り添いながら伝える、「優しい介護」「思いやりのある介護」「温もりのある介護」を日々重ねていきます。 サービスを提供するのに、これでいいというゴールはありません。「日日に新たに」という諺もあるとおり、日々の暮らしの中で新鮮な気持ちで私たちの気持ちを伝えて参ります。「元気ですか」「大丈夫ですか」「楽しんでますか」という笑顔の声掛けを通して入居されている方々と生活を紡ぎながら、理念の実現を目標にして参ります。

学校法人コアトレースの始まりは、昭和2年に開かれた私塾盛岡裁縫普及会です。 その後、盛岡文化服装学院を経て、昭和54年にやよい幼稚園、菜園調理師専門学校、平成3年に盛岡社会福祉専門学校を開校し、 教養豊かで社会に有為な人材の育成に力を注ぎ、良質の教育を提供して、地域の信頼を生み出してきました。

認定こども園 やよい幼稚園・保育園

昭和54年、松園の地に「やよい幼稚園」として開園し、その後「保育園」を併設するなど、創立から37年にわたる教育・保育の実績を有しています。現在は、幼稚園機能と保育園機能を併せもった幼保連携型認定こども園として、0歳から就学前までの子どもに一貫した教育・保育を提供しています。

やよいkid’sランド

盛岡市より地域型保育事業の認可をいただき、法人本部があります菜園の地に、平成29年5月より小規模保育施設「やよいkidsランド」を開設いたしました。

 盛岡の中心部に位置する菜園の地は、交通の利便性もよく、商業の中心地であり、官公庁も隣接しております。この地で保護者の就労などで保育を必要とする乳幼児をお預かりできる施設を開設することで、乳幼児の健全な育成に寄与しながら、保護者の仕事と子育てのワークライフバランスにも貢献できるものと考えます。